2023年10月08日
教室の入会について
気づき
誰しも大人になり一つの道を歩んでいくと
その中で生きて糧を得ていく術がわかってくる。多少の困難も経験によって難なく解決できる。茶道も30年近く続けていると人を教える難しさ喜びもありがたいものだとつくづく思う。
先達の教えを紐解こうと明治から昭和の茶人の本を手に取って読んでいた時、突然目の前に崖が見えた。今までたくさん学んできたはずで一定自信があった禅の知識が全く無知であることを思い知らされ愕然とした。
日本と禅が影響しあった鎌倉、室町の頃人がどのように交流して、誰が茶禅一味のキーマンか全く抜けていた。そこに至る経緯すら自分の中で腑に落ちず、どうして茶のことを語れようか。先達の教えはまだまだ未熟であることを教えてくれた。今生きている師匠からも、ありがたく不立文字の茶の中でヒントを残してくれる先達からも『まだまだあるぞ』と言われている気がする。きっと言われている。
日々新。
2023年09月15日
幸せへの道標
点前は水屋で準備する時から片付けをし終える時までが点前です。
客の前で、または稽古で茶道口でおじぎをする前に調心調息してから点前に臨む。
準備に余念がないようにしておくことはどんな行動にも共通すること。
その作法の内容はもちろん使う道具、場所もしっかり理解していることが肝心です。
裏を見せ 表も見せて 散る紅葉
内面、外見両面磨いていきたいものです。
2023年09月09日
花の蕾のこと
朝、稽古の支度に庭の木槿を用意する。
木の姿をよくみて1番力のある一輪を選ぶ。
数回に一回少し先に蕾のついている枝があり
最初の一輪先終えた後に花が咲く。
この二輪目の花が奥ゆかして風情があっていい。
控え目で一輪目が咲いた後でゆっくり花開く。主張しない。秋の他の花とも調和し奥ゆかしい。
稽古は自分と向き合う大切な時間静かで居心地良く調和されて眠気を誘うくらいが良い。
つぼみ時間をかけてゆっくり開く。
この時間の流れこそお茶で人生を高める時間の流れ。こころ静かに目に見えないモノを感じよう。
2023年09月04日
有限の命
葉隠は江戸時代に佐賀鍋島藩の山本常朝によって書かれた武士の心得を書き記したものです。
草木の葉のかげに隠れて己を誇らず、慎み深く、自身を客観視する生き方が記されています。
忘れてはいけないのは命は有限なこと。
迷っても、外れても一つの道を続ける
ことを忘れずに今日も歩み続けることだけが自分に一番の道だと思います。
一つだけにすれば全てシンプルになります。
自分に必要ないコトは捨てましょう。
必ず見えなかったことが見えてきます。
それが自分のやりたかったこと。
自分が一番の理解者。