2018年12月14日

古きを知る

師走に入り正月の準備を迎える時期になってきました。京都の花街では毎年恒例の『事始め』が行われていたのを新聞で読みました。
デジタル化が進み人と人との関係もメールが中心になってきました。年賀ハガキもプリントアウトしてといった具合でどんどん便利になっていきます。その反面手から手へと受け継がれてきたものは自然淘汰されています。
先日細川流盆石の古い会報を見せてもらいました。
昭和42年に先代の家元や現家元がアメリカ、カナダ、ヨーロッパへ向け盆石の文化を精力的に発信されていた記事を読みました。
かなりたくさんの方がこの日本文化に興味を持って習っていたようです。
今月の稽古の時も今はもう行わなくなった昔の作法の話も聞きました。
昔着物で正座して盆石を打っていたそうです。
その後、石を外してからお盆を床の間に飾ってそれぞれの景色に合わせた和歌を吟じたそうです。
今はもう見ることもできなくなりましたが、そこから学ぶことは多いはずです。

955D8591-6B67-4893-8113-048C58CE301F.jpeg

FEA5ED22-CC37-4AAB-A146-1695EB1FBF05.jpeg

71FE9197-F3FF-4AF8-AC4C-87888D063CE3.jpeg
posted by torianchado at 12:03| Comment(0) | 日記

2018年12月11日

柚子の香り

昔、関西に住んでいた頃に師匠から『柚子の実が黄色く色づき始める頃』に炉を開けて口切をして新しい茶を愉しむ。と教えてもらいました。
今は教室も沢山の生徒さんが来てくれるのでなかなか優雅に茶の湯を愉しむという風な雰囲気が作り出さなく申し訳なく思います。
年の瀬に1年を振り返るのは世の常、例外に漏れず今振り返っています。
今年もステキな出会いが数多くありました。
社中の皆さんまた新しく教室に入ってきてくれた方、それぞれの一年にそれぞれのドラマがあったと思います。
そして冬に入り間もなく暮れていく今年にはもう来年に向けての兆しの種が芽吹いています。せっかく一年という区切りがあるのに、ここで気持ちを新たに来年のための準備や計画、希望目標を持って今からワクワしながら年末を乗り切っていかないと勿体ない。
窓の外を眺めればすっかり葉を落とした冬木のそのちょっと先の方に、中に新しい芽吹きが春を待ちきれずに顔をちらほら出しています。
お茶が言うところの『侘び』はこの表面には見えない内側からほとばしるエネルギーです。

きっと千利休もそのような希望を黒いものや一見地味に見えるものの中に見出したのだと思います。

来年がどんな年になるか楽しみです。

posted by torianchado at 10:15| Comment(0) | 日記

2018年12月07日

読書

今日は久しぶりに休み午前中は横浜に行きアメリカ史の講座に出てきました。
そのあと、喫茶店でゆっくりと本を読んでいます『愛に生きる』これは鈴木鎮一さんというバイオリニストの書かれた本で、沢山のプロのバイオリニストを育てていく中で考えたこと、実践してきたことを本にされたものです。本の中に強調して書かれているのは『才能とか遺伝によって運命が決まるのではなく粘り強く訓練することによって能力が培われていく脳の訓練によって人適応していける。だから良い師匠について正しい努力をし続けることが良い人生を歩め、自分の至らないところ修正してていける。心に響く本です。

途中で何かを辞めてしまったらまた振り出しに戻ってしまい何も身に付かないままになります。
やはり一度これと決めたら最後まで上手くなるまで続ける。これに限ると思います。

教える側としては良い師匠にならないといけないと強く思いました。


posted by torianchado at 15:13| Comment(0) | 日記

2018年12月02日

師走

12月になりました。今年も後残すところ1ヶ月を切りました。
昨日も今日もとうりあんでは稽古です。
月日の流れは年々早く感じるようになってきたかもしれませんが、お茶の時間はゆっくり流れています。

今日も沢山のエネルギーをみんなからもらいました。日曜日のクラスは人数が多いです。少し待たせてしまい申し訳ないと思うこともあります。やはり、いい加減に教えてはいけないと思いついついこちらも気合が入ってしまいます。
もう随分長く来てくれてるお弟子さんもいます。
年の瀬になると一年を振り返りたくなります。しかし感傷にの中に自分の身をおいてしみじみしている時間は多く必要ありません。冬が始まればもうそこには春の息吹が生み出される力が目覚めようと待っているのですから。志とは自分の今いるところよりも少しだけ宙に浮いたような高さにあると茶道学校時代、千登三子校長から話を伺いました。今は少しその言葉の意味が理解できるように思えます。

今日は3人の生徒さんに許状を引き渡しました。
8D5AB19B-C32A-4054-9453-5E377ED78980.jpeg

20105F08-20D1-4366-9B72-9A27F6095747.jpeg

3D92CD68-0275-4E69-B9F9-2FAEEBFB3FCE.jpeg

自分の経験からも言えますがひとつのことを続けていくモチベーションを保つのは容易ではありません。
多くの人が挫折していきます。
しかしその中でも気持ちを保ち続ける人もまた多くいます。
途中で迷ったり、やめたいと思ったりしてもやはり続けていくことが振り返った時に大きな財産になります。

今日許状を渡しましたが今日からまた新たな歩みが始まっているのです。
冬の枝の中にある春への芽吹きのように。
posted by torianchado at 22:47| Comment(0) | 日記