2019年06月29日

槿の花と夏の匂い

風炉の季節お茶の代表的な花はムクゲです。京都修行時代1年目の仕事の中で苦労したのは夏の槿取りでした。
事前に近所に咲いている家に麩の焼きを持って挨拶に行き、朝3時半に起きて車で槿を集めに行くのです。
前日に取りに行っても一日花なので萎んでしまうので必ず当日の早朝取りに行きます。兎に角4時半までに花を生ける兄弟子が待つ水屋に持っていかないといけないので必死でした。一度運転免許取り立ての後輩に引き継ぐために同乗した時のこと。運転もおぼつかなく、左右にフラフラする運転、パトカーに止められてしまいました。
事情を聞かれ答えているものの作務衣を着て花を探す怪しい2人にさらに様々質問がとびました。
もう間に合わないと思っていた時後輩が突然槿を定刻までに持っていかないと大目玉をくらうから大変だということを熱弁をふるって警察の方も『頑張って』と言って帰してくれました。
おかげで何とか時間には間に合い事なきを得ました。

我が家の底紅むくげも少しずつ蕾が付いてきました。今年は去年植えた秋海棠も葉っぱが大きくなってきました。
ムクゲのしぼんで行く姿、秋海棠の緑の葉の縁と茎の少し赤いところが虫に喰われ欠けている。そこに自然の美しさを感じずにいられません。
不完全なものは自然で心地良い。

posted by torianchado at 22:28| Comment(0) | 日記

山吹の花

昨日は夢のような楽しい時間を社中のみんなと過ごし、今朝目が覚めてもまだ覚めない心持ちでした。
子供たちも一緒に朝寝坊して駅まで送って行くことに。霧雨の降る静かな土曜日の朝、車から黄色い花が見えました。山吹でした。何の花が好きですかと訊かれれば山吹と答えます。どこか日本的な奥床しい黄色い色、毎年2月の梅の頃から暮春にかけて美しい花を咲かせます。偶然花言葉は『待ちかねる』
太田道灌の山吹の逸話に出てくるようなそんな可憐な花をもう7月に入ろうとする時期に出会えたのはとても幸運でした。
自然には科学やテクノロジーでは及ばない現象が頻繁に起こります。その自然の不思議さに偶然にも出会えた時お茶を生涯の友として良かったとつくづく感じます。

この自然の日常におこる出来事に目を向けられる修行がお茶にはあると思います。

素敵なことは素敵だと素直に言える心を大切にしたいです。
posted by torianchado at 10:00| Comment(0) | 日記

お祝い

今日は5月にいただいた資格のお祝いの会を社中のみなさんにしてもらいました。お店は岩本夫妻のドメニカドーロです。
普段は稽古でしか話さない、みんなともこういう打ち解けた場があると様々な話ができます。
自分のことを振り返ると稽古の時はスイッチが入って沢山話しますが、プライベートになると勝手に夢中で話してしまい後で話したことをよく覚えていない感じです。

確かなことは確実にお茶の心を伝えてそれに呼応する人が集まってきていること。自分が伝える力があるのではなく多分お茶の良さをそのままストレートに話せるようになってきたからだと思います。

人を大切に思い、思われる気持ちは今も昔も変わらないのです。
それを一碗のお茶を差し上げることによって表現するのがお茶です。

我先に急ぐ時代に自分は後でいいと言えるお茶の哲学は素晴らしいと思います。

今日来てくれたみんなも来れなかったみんなもありがとうございます!

とても嬉しかったです!
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2019年06月25日

企業研修@とうりあん

今日はいつもお世話になっている大手飲料メーカーの企業研修をとうりあんにてさせていただきました。
いつもは先方に出向いての研修ですが今日は都合で当教室に来てもらうことになりました。
総勢26名の方わわ狭いうちに入ってもらうのも申し訳なく思ったのですが、皆さんとても熱心に茶道、そして今回初めて盆石を英語でのデモンストレーションで行ないました。

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床の間には日々是好日と夏椿の花

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お茶のデモンストレーションの後、お茶を点てる体験をしてもらいました
最後に記念撮影

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盆石のセット

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初めは富士山を作りました。

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参加者の方にも体験してもらいました

始まる前は長く感じた時間もあっという間に過ぎてしまいました。
事前に打ち合わせをして段取りをしましたが、やはり予想外のことがいくつも起こりました。
しかしこの予想外の展開の時にどう冷静に対応したかが、お茶の水屋力になるのです。

稽古だけでなくバランスよく実践もさせてもらえて本当に周りの方に感謝です。
理想の稽古場は稽古は強く、本番で臨機応変な対応ができる環境があるということ。
今日手伝ってくれたメンバーにも感謝です。

明日はまた新しい日が待っています。どんな日が来るのか楽しみです。

posted by torianchado at 23:42| Comment(0) | 日記

2019年06月22日

友人ロベルトのこと

昨日一通のメール届きました。ドイツに住むトーマスベリングラード君からのメールでした。数年前日本に来て茶道を勉強するためにわざわざ日本の会社に就職して、結婚式も立川にある酒蔵で挙式しステキな伴侶も得たのですが諸事情でドイツに帰ってしまいました。とても物静かで熱心な人だっただけに帰国は残念だったのですが今月末日本に来るというので久しぶりに会う予定です。
友人のロベルトロドリゲスさんはベネズエラの人で裏千家みどり会在学中に仲良くなりました。水谷詰めの修行がとても大変だった時代に午後9時から10時に北大路駅の近くのカフェで良く心を大切にするお茶をしたいと語らいました。数年前途絶えていた連絡がやっと繋がり再会を喜んでいたのですが、ベネズエラの国内の情勢が不安定なためドイツに移ったとメールが来ました。あの頃ほとんどお互いにほとんど彼は日本語、私は英語が話せずどうやってコミュニケーションをとっていたのかわからないのですが不思議に気があう2人でした。
いつか彼に会えると信じています。そしてその時は、心のこもった一碗を点てて、互いに別々のところで過ごした年月を重ねて語らいたいです。
posted by torianchado at 23:02| Comment(0) | 日記