2019年07月23日

蒸し暑い日は

数年前まだ忙しくなり過ぎていない頃、江戸文化検定の勉強を一生懸命していました。
結果的に最難関の一級に挑戦する前に多忙な日々を送ることになってしまいましたが、これはこれでかなり勉強になりました。
その中で江戸の人の1日の過ごし方が蒸し暑い毎日を過ごすのに何かヒントにならないかとよく想いをめぐらせていました。
江戸の人は朝は日が上がる頃に起きます。
朝は髪結い床に行って髪を整えるのが毎日の日課。その後仕事をし、そのあと銭湯に行く。
そこで人と情報交換したり世間話をしたりして楽しみます。身分によって生活は違ったようですが、町人は裏店と呼ばれる大通りの裏の長屋に所狭しと住んでいたようです。互いに助け合い、井戸は共同俗に言う井戸端会議が毎日行われていました。
夕涼みをして汗が引いてから寝苦しい夏を過ごしました。
今とはもちろん違う環境ですがこういう生活を1週間のうち1度くらい出来れば日常生活にゆとりが生まれると思います。
最近知り合いの鍼灸師の先生がシェアハウスに住んでいる話をしてくれました。
色々ありますが、不完全な人と人の織りなすこの日常社会、こころにゆとりを持って人のことも自分のことも少し許してあげられる、そんな時代が来るといいなと思います。

お茶にはその答えがあります。
posted by torianchado at 18:11| Comment(0) | 日記

2019年07月21日

とうりあん夏合宿@八ヶ岳

この土日を利用してとうりあん合宿に行ってきました。
日常にお茶がある生活。
茶道の古い写真を見ていたら火を起こして外に出て着物姿でお茶を楽しんでるものが
何枚かありました。
今までは若干準備など面倒だなぁと思うこともありましたが、今回は自然の中でお茶を楽しむ楽しさが分かりました。8748E0FA-10F8-42BA-98BC-592D0649159C.jpeg

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夕方は古帛紗と菓子切り入れを作りオリジナル古帛紗と菓子切りが出来上がりました。

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いいお弟子さんが集まってくれていると本当なは嬉しくなりました。
それぞれがいい距離感を持っていて、それが心地よいのです。
裏千家の会員組織は淡交会といいます。これは『君子の交わりは淡き水の如し』から取られているもので、節度を持って周囲と付き合っていくことが良い日常生活をおくるコツだと教えてくれているものです。
お茶でいうと扇子を置くことがその表現方法です。
挨拶の時に扇子を前に置くのは相手に対して一歩引いて貴方に敬意を持って踏み込み過ぎずに接しますという表れです。その後自の後ろに置くのは客としてこの境界線を取り去り一座建立をしますという意味でうしろに置きます。

最近の世相を見てみると何でも明らかにしてしまい、みんな他者の目を気にしながら振る舞いそれが繰り返されると自分になってしまうような気がします。
その反面自分を表現するのにインターネットを使うという方法が構築されてきてるとも思います。
お茶は形がありその形を身につけて自由な自己表現をしていく楽しみ方を持っています。
インターネットのような便利さと快適さはないかもしれませんが、不自由さを楽しむ自由さがあっでもいいのではないかと思います。

忙しく便利な現代において何か不足している心の豊かさを満たしてくれるのがお茶ではないかと思います。千利休の時代も明治以降も、お茶を楽しんでいたのは忙しい武将や財界の人たちでした。
心の豊かさを求める気持ちは豊かな生活をしていても必要なものではないかと思います。

posted by torianchado at 06:19| Comment(0) | 日記

2019年07月19日

庭の花たち

昨日夕暮れの街の中で車を走らせていたら、花屋さんの軒先に半夏生の花を見つけました。
緑と白のコントラストが綺麗な夏の草花の一つです。
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花そのものが持つ美しさをそのまま愛でる。茶花は素朴さの中に美が備わっています。

posted by torianchado at 09:18| Comment(0) | 日記

2019年07月14日

ありがとうの気持ち

とても嬉しいことがいくつも続いてありました。普段からあまり感情を表に出さないように心がけて過ごしているのですが、先日の教授拝受の後、一部の社中の方から連名で、お祝いをいただきました。全く予想外のことで不意を取られて気持ちがグラっと来て有難いやら申し訳ないやらで感情が抑えきれなくなり思わずホロリとしました。今回教授にしてもらえたのは明らかに教室に社中の皆さんがきてくれているからで自分はただみんなの気持ちが稽古に来て和む雰囲気を作ることを考えているだけだからです。とても褒められるようなこと偉くも立派でもないといつも思っています。
またお祝いにお酒で心に刺さるものを選んでくれた方もいました。流石に訳もなく涙が溢れてきました。
花、香合色々な形でお祝いしてくれた皆さんに本当に感謝しています。
先日夜の稽古でもお祝いについて尋ねられました。
嬉しいのは誰かのことを思いやれる、何かをしてあげたいという気持ちの方がこんなに社中にいてくれていることです。
本当に社中のみなさんは教室の宝です。
私自身はお茶が好きでお茶を伝え喜んでもらうことがやらずにいられないことだからやっているだけです。
ただそれだけのことです。皆さんが茶道に出会ったことがそのようなことであって欲しいと願います。
posted by torianchado at 23:29| Comment(0) | 日記

生花講習@奈良

まほろばとは素晴らしい場所という意味がある。昨日の奈良は小雨が降り緑が澄んで時間を忘れてしまうような、そんな1日でした。
大和未生流の生花講習、須山法香斎家元の講義と菊香斎副家元の実技指導を受けられる年に一回の貴重な時間でした。
日本の美の表現方法はユニークで写実的でなく余白、奥行きを想像させるものが多いです。
紙の上、茶室の中、水盤の上で自然を凝縮して日常の中に取り入れています。

ミニュチュアではなくバラバラのものなはそれぞれ象徴的な意味を持たせ少ない数で多くを表現しようとしたところに面白さがあります。今回は酒井抱一の絵などを資料に説明がありましたが、一双の屏風の中に春夏秋冬を描いていることに何の違和感も抱きませんが現実にはあり得ないことです。しかし時間を瞬間的ではなく春から冬までの移り変わりを想像しながら右から左へ又は左から右へ絵を眺めれば四季の1番美しい時間の流れを楽しむことができます。
茶道も取り合わせで形、色、産地がちがうばバラバラのものを組み合わせて調和美を楽しみます。
使う道具の後ろにある歴史や風景を道具を通して観るのです。

人が美しさを求める心に差はありません。
美しいものを見たりそれに触れたりすると心が和みます。
これが幸せの正体ではないかと思います。

posted by torianchado at 07:24| Comment(0) | 日記