2020年11月21日

念ずれば叶う

10年ほど前に茶道教室のweb siteを立ち上げました。
当時は今よりまだインターネットに掲載している方もあまり多くなく新しい試みでした。

きっかけは子供の習い事で通っていた教室の近くのイタリアンレストランの佐藤シェフの一言でした。
『今お店を予約するにもみんなレビューをみて、写真で料理、店の雰囲気を確認してからしか来ないよ』

この言葉の通り半信半疑でweb siteを作りました。今振り返ってみると問い合わせはほぼ教室のホームページから。佐藤シェフには本当に良いアドバイスをしてもらいました。

それから数年後レストランは閉店、今は別の建物が建っていました。
いつかお礼を言いたいとずっと思っていたのですが、先日二子玉川に行った時に偶然再開することができました。

自分でまた別の仕事を立ち上げたいと聞いてとても嬉しく思いました。


何かを決意して始めると全ての責任は自分にのしかかってきます。
最低でも3年間は工夫して、耐えぬかないと物事を成すのは難しいです。
しかし、もしダメになってしまっても、なりそうになっも、あきらめなければ叶うチャンスはあります。
大切なのは何をするために今があるかということです。
今は未来への道なき道を作っているのです。

また再会することを約束して、その日は心が喜びました。




 
posted by torianchado at 13:18| Comment(0) | 日記

2020年11月17日

相手を敬うこと

お茶を習うのにどうしてそんな長い時間かけて、同じとも見える動作を繰り返すのか。
ある時茶道体験に来たアメリカからのゲストから言われた言葉です。

日本人が当たり前のように通う茶道教室も外国の方から見れば奇異に映るようでした。

茶道から学べることを端的に表す言葉で『和敬清寂』があります。
人と和して、人を敬い、自身は心清らかに、感謝の気持ちを忘れずにいるということです。

この4つのことが身についたら、より良い人間関係を築き豊か人生を送れるのとでしょう。

学ぶことは師匠の真似をしてより良い生き方をするためです。

そのためには気持ちはいつも真新しく、相手に一歩遜って、尊敬の念を持つことが大切です。
常に相手に譲る心があればいつも道を歩めていけるものです。

そのような気持ちで稽古をしていたいです。


先程の海外からのお客様の家族は皆さん居合道を習っていたそうです。




posted by torianchado at 18:04| Comment(0) | 日記

2020年11月11日

学び続けること

庭のさくらの木の葉も黄色から茶色は変わりハラハラとおちていく。そんな季節になりました。
これから更に寒さが増してきますが、落ち葉だけに目を止めていると気づかないことがあります。
葉の落ちた枝には次の年の春に向かってもう新しい命の希望が芽を膨らませ始めています。
夜には朝の輝きを期待させる美しさがあります。
このように終わりから始まりを繰り返してさらに木は幹を太くしていきます。
途中で一休みすることもあるかもしれません。しかし続けることは自分をしっかり築いてくれているのです。
見た目にはわからなくても、自分の心の声に耳を傾ければわかります。わからないのはもっと深く掘り下げようとした時に諦めてしまうからです。
継続は力なり。
休みながらでも続けた人に深い喜びも生まれてくるのです
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2020年11月10日

自分に気づく

伝統文化と聞くと守る事のイメージの方が強いと思います。
伝統はつねに革新、創造を加えながら進化して残していくものだと思います。
自分の今までの経験の中で守ることだけではそのまま衰退していくのです。
これは千利休が自分ののちの天下一宗匠は古田織部だと言ったのも同じ事です。利休の真似では創造を加えられないからです。現に利休、織部どちらのスタイルも現代まで残っています。
自分自身を振り返ってみても昔はとにかく先生の真似ばかりしていました。
しかしある時『これは先生の真似であって、自分の目指してるものなのかどうか』という疑問が湧きました。
掘り下げていくと自分のしたい事としてることの違いに気づきまさした。
こういう気づきはやはり茶道の稽古を通して自分を謙虚に保とうとすることでできるようになってきます。
お点前を習うだけがお茶ではなく人生を幸せに生きる知恵を学ぶことがお茶の稽古です。
始めたい人も一旦始めて離れてしまった人もお茶に触れて欲しいです。
自分が決めたその瞬間からスタートラインは目の前にあります。

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先週は炉開きが無事終わりました。

posted by torianchado at 21:47| Comment(0) | 日記

2020年11月05日

炉開き

今年も無事に炉の季節に炉開きをすることができました。
歳を重ねるにつれ子供たちも手がかからなくなり時間の余裕ができてきました。
今回は粟善哉を作ってみました。

粟餅はかねもちとも呼ばれています。粟が鮮やかな黄色をしているため、「金持(=黄金餅)」にかけたといわれます。
11月は一陽来復の月、新しいコトの始まる月と言われています。また茶道では5月に摘んだ新茶を半年間涼しい室などで寝かして落ち着かせてからこの月に茶壷の封印をはずして新しいお茶をいただいたので茶の正月とも言われています。
そして寒くなってくるので、炉を開き、関東では炬燵を出すということもこの月の十干十二支の亥の日に出したと言われていました。
亥は五行説の水の最後の干支だからです。火事が怖かったのでしょう。
ですからお茶でも炉開きは1/1月に行われるのですね。

これから半年間炉の季節を楽しみたいですね。
posted by torianchado at 19:01| Comment(0) | 日記