去年の今頃はコロナウイルスの報道がちらほら出始めて、詳細不明で不安が社会に広がり始めたばかりでした。瞬く間に世界を揺るがすことになりました。それまである意味インバウンドブームだったのが人の行き来がなくなり英会話や留学のコマーシャルも減ってきたような気がします。成熟したしゃかいはうまく噛み合わず軋んでらように見えます。先日金沢発祥のカレーの名店"ゴーゴーカレーの経営者の方が面白い取り組みをされていました。今飲食店は時短営業を迫られ、昼営業をしていなかったお店もランチタイム営業をするところが出始めています。そういった店にゴーゴーカレーのルーを買い取ってもらいカレー屋さんのノウハウを教えてお店のメニューとして提供することを提案している報道を観ました。これならば、困ってる店にも、ゴーゴーカレーにも、お客様にも良いいわゆる『三方に良し』の考えにも当てはまるので良いと思いました。
今、何らかの形で、自分も含めて不便、不自由を抱えながら生活してる方がほとんどだと思います。
しかし、いつの時代もどこかで困ってる誰かのために自分のできることで人の気持ちを和ませたり、誰かを助けたりする人が出てくる面白さがあるのも世間です。
室町時代に活躍した世阿弥元清という人は将軍家のお抱えの能楽師でしたが世阿弥の風姿花伝には
『身分の高い人だけでなく一般生活者にもわかるような面白さ』がないと良くないと説いています。
室町時代の庶民の生活も決して楽なものではなかったと思います。そんな中で本来は一部の特権層の相手だけしていれば良かった世阿弥が、たのしみを庶民のみんなにも知らしめたいと思ったことに感動を覚えます。
人は自分が満たされていれば他の周りの人を手伝ってあげたくなるものです。
持っている人が自分の分を少し、しかも宣伝したりせず分け合う。
こういう陰徳を積むことがより良い自分になるために必要ですね。
posted by torianchado at 07:42|
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日記