2021年08月31日

日常にお茶を生かす

茶道を始めてから20年以上経ちますが、大きく変わったことと言えば日常の生活に無駄な動きが無くなったことです。料理をするのも準備をして片付けまで作法のようにスムーズに進めると効率が良い時間の使い方ができるようになりました。また、買い物に行くのも順序を考えて無駄のない効率の良い方法で済ますことができるようになりました。記憶力はどんどん忘れたりして思い出せなくなってきます。しかし身体で覚えている動きは身についているので忘れることはあまりありません。
たくさんの作法を忘れたり覚えたりして繰り返し、また掛軸、花を愛でておいしいお菓子をいただく。
楽しみながら、教養も身についていく、こんな楽しいことはありません。
お茶のある生き方を選んで本当に良かったです。
これからも1人でも多くの方に茶道の良さを伝えたいです。
posted by torianchado at 07:26| Comment(0) | 日記

2021年08月23日

稽古で何を学ぶのか

ちょうど3年前に稽古をしたいというメールが来ました。
茶道だけを学びに日本に来るという内容だったので半信半疑でしたが、来た時から修行をしたいと言われ多少困惑しました。修行、修道という言葉は響きが良く何か自分が変わるかもと期待をさせるような響きを持っていますが
その道に入るということはとても生半可な気持ちではできるものでなく、理想や期待は全て打ち砕かれます。
個人の自由もなく上下関係は厳しいものです。
尊重されるべき今の時代に、遅れた考え方と映ることもあるかも知れません。
難しい時代です。
修行してきた経験と今の時代のことを考慮するとあまり厳しい上下関係や修行は推奨すべきではないと思います。
ただ、一つ言えるのは厳しさの度合いで得れるコトの大きさは異なります。
今の時代は自分がどれだけ本物を学びたいかどうかで稽古や修行する場所を選んだ方が良いと思います。
時代の流れとしては情報が溢れて、ほとんどのことが開示されオープンです。
その中にある価値の高いものは自分の目で確かめてしかわかりません。
求めるものがそれだけ大きかった帰国した弟子は自国で日本文化のアンバサダーになってくれると思います。
毎年日本に来て稽古をつけて欲しいと言いまるで近くに住んでいるかのように出国ゲートを後にしました。

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posted by torianchado at 23:06| Comment(0) | 日記

2021年08月18日

意志

本を読む時も人と話す時も自分ならどうするか考えます。鵜呑みにするのでは芸がない、良い話は素直に取り入れるが咀嚼して自分のものにしなければ借り物のままです。自分のやりたいことは自分で決める真似をして賞賛されるようなことがあってもそれは自分ではなく他人の考えたことの模倣でしかない。いつも追加他人の意見や考えを切り貼りしてしまいがちですが、それに満足して自分で考えた気になっていることに、気がついていないと自分で考えることを止めてしまいます。そうするといつも他人の良いものを取って自分のもののようにする習慣がついてしまいます。ブログもネタ探しのためになっては元も子もないのです。
内容に書いてることに自分の心が加えられているかどうかそれが大切です。
誰かの意見を批評したり、揶揄するのは簡単です。しかしそこに自分の意志ごあるかどうかその方が大切です。
いつもこんなことを考えながらブログも書いています。
posted by torianchado at 08:03| Comment(0) | 日記

2021年08月10日

人の気持ち、自分の気持ち

昨日は茶友を訪ねに少し東京を離れました。天候が不順な中でしたが快く迎えてくれた友人に感謝です。
オリンピックは終わりましたが感染の拡大は止まらず予断を許さない状況下ではありますが、やはり思い立った時に行動するのが良いのです。
小1時間のつもりが2時間近くお茶の話、稽古、教室の話と話は尽きません。
お茶を教える立場同士の前向きな話に終始頷くことばかりでした。
話していて感じたことが一つありました。教室でも長く習ってくれている方が沢山います。また新しく入ってきた方も沢山います。教える内容が違いすぎてどうしても長く習ってる方たちの稽古が手順中心になってしまっていました。長く習ってる方は指摘することが少ないのですが、自身の経験上、長く習ってると最初の頃に学んだ所作の基礎がだんだんいい加減になってきます。わからないこともなんとなく流れで終わらせている気がしました。
そんな時は一度初歩の稽古に戻ると良いです。

人の気持ちは測り難く、また自分の気持ちも人からは測り難いものです。
だからこそ、他人の行動や言動に100%完璧さを求めず、心の中に少しスペースを残して
少々のことなら優しい目で見てあげることが必要です。
人に完璧さを求めるとき、一度振り返って自分が相手の立場だったらどうだろうと考えてみるのが良いで
す。そうすればお互いに思いやることができてもうすこし暮らしやすくなると思います。
何事も完璧さや原因を突き止めるだけでは自己満足で調和が生まれません。
ほどほどで良い加減という気持ちがもっと広がればいいですね。
posted by torianchado at 17:16| Comment(0) | 日記

2021年08月06日

不易流行

何か新しい試みをする時期があります。今まで行なってきたことよりもっとよくなりたいとか、もっと改善できる、などの理由が心の中に現れた時躊躇なく行動に移した方が良いのです。
人生の中で自分の形は変化し続けます。変化に伴い失うものもあります。失う時は大変な状況に置かれて目の前が暗くなることもあります。しかしそのあとは必ず展望が開き、得るものの方が何倍も大きくなって返ってきます。
何十年単位で変化すること、時代の流れの中で自然発生的に生まれてくるものが目の前に溢れています。
しかし根底に流れる『お茶は人の心身の渇きを癒やし、穏やかにしてくれる』ここは変わりません。
今の時代に生きて、流れを見極め、流されないことと流しなーていいことを考えながら生きていくのが必要です。
答えは自分の心の中にあります。人の意見は自分の意見では無いのです。自分らしく生きていくことが生きることです。
posted by torianchado at 09:18| Comment(0) | 日記