2021年12月17日

一瞬のこと


師走になると気忙しくなり、秋の夕暮れが恋しくなり、また春の葉の花畑に吹き抜ける東風よりも暖かい風に想いを馳せる。今の瞬間に無いものに対して敬慕の念を抱くのはいつの時代も変わらない。花も季節があり、その時一瞬でしか愛でることができない花だからありがたい。特に同じ地球上の生き物で片方は二酸化炭素を出しもう一方は酸素を作る。
人の一生は花の一生よりも長くその生涯で何度も花の一生を目にすることができる。
花にも種類があり同じ木の中でも早咲き遅咲き、または咲かないまま蕾を落としてしまう花もいる。人はこれを自分の人生に置き重ね我が身を想うのです。
いつから茶席に花を入れるようになったかは定かではありませんが、花の命に自身の境遇を重ね合わせることで生きている意味を見出そうとしたのでしょう。
何かに期待することなく、依存することなく、ただ不思議にも与えられた命を今の瞬間を思いながら生きていくだけで良いのです。
最近そう思うようになりました。
タグ:茶道裏千家
posted by torianchado at 12:32| Comment(0) | 日記