2022年10月29日

遠方より弟子来たる

今日はとても慌ただしい1日でしたが、嬉しい1日でもありました。
お茶を習いに来てくれて諸事情で通えなくなった弟子はたくさんいます。
時々連絡を入れてくれて空いに来てくれることもあります。
今日は午前中は裏千家学園の同級生とその妹さんがwabunkaの茶事に遊びに来てくれました。
彼女たちのお父様が先生をされていて学園時代お茶を教えていく事でアドバイスをたくさんもらいました。
それから20年以上の月日が流れましたが、自分もなかなか機動力が鈍くなり訪ねに行けずじまいですが、季節の良い頃にまたお目にかかりたいと思いました。また午後からはドイツからThomasくんがかわいいお嬢さんたちと遊びに来てくれました。その後続いて、フランスから愛弟子のヤニツクくんが来てくれて、来客の多い一日でしたがなんとも恵まれた日でした。自分はとてもたくさんの人に教えてもらい、助けてもらいながら茶道教室をしています。先輩の先生のみならず、かつて習ってくれたお弟子さんがいたからこそ今自分が教え続けていられるのです。
決して立派でもなく、偉いわけでも全くない自分が稽古を通じてたくさんの人と出会い教わりそしてカタツムリのようにゆっくり成長を感じられるのは茶道のおかげだと思います。お茶が素晴らしいからたくさんの出会いが生まれるのだと思います。これからも感謝を忘れずに、振り返らず、考え込むことも無く、素敵なことは素敵で好きなものは好きと言いながら、歩むことを続けたいと思います。繋がってくれる皆さんに感謝です。
posted by torianchado at 01:13| Comment(0) | 日記

2022年10月24日

直心是道場



日常が忙しくない人はそういないと思います。落ち着いてゆっくりする時間が欲しいと望むのも当然のことで、休みの前の日まで生活に追いかけられるのが常です。
自分もここ最近、1つ終わったら、また次から次へと新しいこと、依頼、問い合わせがひっきりなしに入ってきます。必要としてもらえるのは嬉しいことなのですが、いつ終わるともわからない毎日が続くとだんだん休むということを忘れてしまい体調を気にする時間も少なくなってしまいます。
こういう状態が2年ほど続いているのですが
そうするとだんだん、時間の使い方や段取り、仕事の配分、休息時間もうまくやりくりできるようになってきます。
一時期はどこか人のいないところで数日間過ごしてリセットしたいとも思いましたが、逃れられない多忙な毎日なら、その中で時間を見つけたり、心構えを変えればいいと思い、実践しています。そうすると毎日は修行と同じで目の前に起こる出来事をいかに冷静に実行していくかだけでいいのがわかってきます。冷静に実行するには必要な心構えは自信に他なりません。解決困難な出来事が起こることも人生の中で何度もありますが、それでも乗り越えられる自分を信じて失望やあきらめに心が支配されないように努める。そして乗り越えたときほんの少し前進しています。
日々を生きること。
今の自分よりも少しでも前に進んで、より良い自分になること。生きているうちに辿り着くことはないゴールに向かって歩んでいくことです。
ただ生きていくこと、それだけでいいのです。大切なのは絶対的な自分に対しての信頼です。
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2022年10月13日

茶会の思い出

京都に三徳庵という道具屋さんだったか、お茶室があり初めて先生に連れられて茶会へ参加しました。
大寄せ茶会で、たくさんの方が来られていた記憶があります。
淡々斎お好みの御幸棚が荘られていて大樋焼の富士山の絵の茶碗をみせていただいた。
何十個が作ったうちの一つでいい茶碗だと説明を受けましたが、その時は大樋焼も知りませんでした。

その後裏千家学園に入学し最初に習っていた先生の先生にあたる小林先生の稽古場である梨木神社で今度はお茶会の手伝いをさせてもらいました。9月で萩の花がきれいに咲いていて『萩祭り』というお祭りの日だったと思います。
そこで初めて先生のお弟子さんで外国人の方が手前されるのを初めて拝見しました。ランディー・チャネルといって
裏千家外国人コースを卒業されて茶道を教えておられました。

その後裏千家学園時代は最初の先生がご高齢のため、事務所の先生に地元の先生を紹介してもらいました。
K先生はとても精力的な方で毎月琵琶湖オークホテルで月釜をされたり、日吉大社、近江神宮での献茶式でも
茶席を持たれていました。

先生のところでは専ら裏方の手伝いをさせていただきました。

また先生の初釜にも毎年参加させていただきました。
最初の先生のところではご自宅で先生の濃茶をいただき、副引きで景品をいただきその後先生宅の近所の料理屋さんで
食事をいただきました。

K先生のところはお弟子さんが多く毎年ホテルの茶室で初釜の後、宴会場で食事でした。

どちらの先生にも色々良くしていただき、茶道界のことを何も知らない怖いもの知らずなところも手伝って
かなり色々体験していただきました。

K先生は今もご活躍されていますが最初に習いはじめた時の小川先生は私が通っていた頃90歳を越えておられたはずなので東京に越してきてからはお便りもなかなか出せずそのままになってしまいました。
機会があれば伏見の極楽寺町を訪ねてみたいです。

まだまだありますが、また思い出した時に書こうと思います。
posted by torianchado at 14:36| Comment(0) | 日記

2022年10月11日

とにかくやること

『上手くなりたければ人の倍稽古をすればいい』茶道を始めたからに当時の師匠から言われた言葉です。
全くその通りで、かけた時間の分だけ、より上達もする、また経験値も増えて少々のことでも動じなくなる。
京都で勉強している時、前家元千玄室大宗匠が『知らないことを、恥ずかしながらわからないので教えてください』と素直に言える人間は成長すると言われていました。

wabunkaの限定茶事と稽古、師匠の稽古場でつけてもらう稽古、多い時には1日6回ほど点前をすることもあります。
別に自慢することでもなく、する必要があるから点前をするのです。

最近、点前でも茶筌通し、茶を汲むときなど時々こぼしたりすることがある。
以前の自分ではあまりなかったことです。

年齢とともに身体機能が少し翳りをみせはじめたのだと思います。だからこそ
今できるうちにたくさん稽古をして、たくさんお茶会で人を招いて積み上げておきたいのです。

体力は回復することはありません。積み上げてきて、身体に身につけた技術だけが
自分を保ってくれる。

まだすぐではないけれどいずれ忍び寄ってくるその影に備えて
とにかくやり続けないといけないのです。
posted by torianchado at 17:29| Comment(0) | 日記