先週一週間教室で茶事を行いました。数年前から社中皆さんに茶事を、という想いがようやく実現しました。稽古は茶事の為にあります。炭手前、濃茶、薄茶これと茶懐石が加わり茶事が成り立ちます。わかりやすく洗練された日本人が行ってきたもてなしの作法の一つです。禅宗寺院の『茶礼』、武家で行われていた『中じめの儀式』も懐石の作法の中に入っています。『中じめ』については、先日友人の千代田区一番町の酒屋相模屋平助商店の秋山青美さんのお店で四季のお酒を楽しむ会でお茶の歴史の語り部をさせていただいた後青美さんチョイスのお酒の説明があり長野県の『北信流』というお酒の説明の中に『中じめの儀式』というキーワードが出てきました。そこにはこのような説明が書いてありました。
商品名の『北信流』は、真田十万石の城下町だった松代藩で生まれたお酒の席での『中じめの儀式』のことです。宴会が進みお開きの頃を迎えると、招かれたお客様から主催者に対し、『この会を開いた主催者に一献を差し上げたい』と主催者にお酒を注ぎます。次に主催者から『今日はわざわざ来てくれてありがとう』と盃を返します(献杯します) 相模屋平助商店 季節のお酒を愉しむvol 2より抜粋
亭主から客へ、客から亭主ヘとやりとりが千鳥の盃とも通するところがあり興味深いお話でした。
準備、下ごしらえ、中々多忙な期間でしたが、次回は炉の時期にまた同じメンバーで主客入れ替えて行いたいと思います。
皆さん本当にお疲れ様でした。




posted by torianchado at 07:36|
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