5月最後の土曜日は新宿の宝塚造形大学で行われている『茶の湯文化学会』の研究発表を聴講しに行きました。有難いことに茶道学校の大先輩の鈴木先生から誘っていただいて初めての参加でした。
親友である朴さんもこの学会会員で会場で1年ぶりの再会も果たしました。沢山学ぶことがありました。特に印象に残ったことが2つありました。
1つは発表で『馬蝗絆』という重文の茶碗の名前の由来でした。中国宋時代に足利将軍家の依頼で中国から日本に入ってきたもので、ヒビがはいっていたので茶碗を交換してもらおうと思ったら『かすがい』のような金具で補修されて送られてきたという一品です。
一般的には馬蝗はイナゴのことで金具で補修したところがイナゴが止まっているように見えるのが名前の由来と認識されています。が、研究者の方が調査されたところ馬蝗とは蛭のことだということが分かり驚きました。もっともこの学会を主宰されている倉沢行洋先生ははじめからご存知だったとのこと。いつの間にかイナゴが定着していたとのことでした。
学校を卒業してから何かについて議論を深めることから離れていましたが、より物事を突き詰めていく事は大切なことだと思いました。
茶道の温故知新を発見できそうです。
2016年06月07日
茶の湯文化学会入会@
posted by torianchado at 12:53| Comment(0)
| 日記
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