今年も残り後わずか毎年クリスマス近くになると稽古も終わり掃除をし始めます。時々掃除をしている場所と全く掃除をしていない場所では汚れ具合が違います。たまにでも掃除していればそれほど苦労しませんが1年間そのままにしていると相当な汚れです。いつも思い出す言葉はこの『時々勤払拭』です。これは神秀和尚の言った言葉で六祖慧能の修行時代に出てくる有名な話の中にあります。慧能禅師は更に『本来無一物』と理解の深いことをおっしゃいますがこの境地はなかなか難しいものです。
払拭するのは汚れだけでありません。やはり奢る気持ちや調子に乗るはやる気持ちも払拭しないといけません。
悪いことをした時は誰もが反省をする気持ちになりますが絶好調の時には更に気持ちを引きしてなくてはいけないと思います。良いことがあった時もここからまた新たなスタートが始まるのだとか調子の良い時も感謝の気持ちを忘れずありがたいことだと思っていないといけないです。
いつも自分を清めておくことで心の平和が保てるのです。
2016年12月26日
時々勤払拭
posted by torianchado at 03:11| Comment(0)
| 禅語
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