伝統はつねに革新、創造を加えながら進化して残していくものだと思います。
自分の今までの経験の中で守ることだけではそのまま衰退していくのです。
これは千利休が自分ののちの天下一宗匠は古田織部だと言ったのも同じ事です。利休の真似では創造を加えられないからです。現に利休、織部どちらのスタイルも現代まで残っています。
自分自身を振り返ってみても昔はとにかく先生の真似ばかりしていました。
しかしある時『これは先生の真似であって、自分の目指してるものなのかどうか』という疑問が湧きました。
掘り下げていくと自分のしたい事としてることの違いに気づきまさした。
こういう気づきはやはり茶道の稽古を通して自分を謙虚に保とうとすることでできるようになってきます。
お点前を習うだけがお茶ではなく人生を幸せに生きる知恵を学ぶことがお茶の稽古です。
始めたい人も一旦始めて離れてしまった人もお茶に触れて欲しいです。
自分が決めたその瞬間からスタートラインは目の前にあります。


先週は炉開きが無事終わりました。