2021年07月18日

系譜のこと

コロナ禍前に長野県伊那市の常圓寺の角田隆真さんと利休、六祖慧能の話で盛り上がったことがありました。
六本木にあった彼の先輩の鹿持渉さんの作る茶懐石をいただきながら、伝説の創られる過程について話し合いました。伝説自体、真実かどうかという事を議論することは重要ではありません。
なぜその伝説や伝承が創られ語り継がれるのかという事を考えると人の営む社会とはどういうものなのかが見えてきます。伝説の人物に繋がりを持つこと。団体を運営していく中で核となる考え方を中心におくことは不可欠です。そのためのブランド作りを後世の人が行い営んでいく。突出した偉才を持つ人物との繋がりがあるというのは正当性を主張するのに大変効果があるからです。
人の心は落ち着かない不確かなものです。だからこそ安心できる材料が必要なのです。安心は人間が生きていく上で大切なことです。安心できるからこそ人にも優しくなれるのです。自分で考え実践して行動する。それによって安心は得ることができます。
お茶を学ぶとそんなこともわかるようになってきます。
皆さんもぜひお茶を学んでください。
posted by torianchado at 21:02| Comment(0) | 日記
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