忙中閑あり。
年末稽古も終わりました。自分のためにお茶を楽しむことを去年から始めました。
裏千家学園に在学中茶事の亭主を一度だけ体験します。
道具組、先生への前礼、後礼、お菓子の注文から事務所の先生、桐蔭席の管理人の方への挨拶など
茶事をするのにこんな大変なものなのかと思いました。
今自分で茶事をするようになって道具は自分のもの、お世話になる周りの先生や管理人さんへのご挨拶は必要がないので随分楽にはなりました。それでも、道具を全て準備するのはなかなか骨の折れることです。
自分はあまりテーマを決めた茶事をしません。季節、年間の流れという感じでざっくりと取り合わせもします。
頭の中で12月から1月、2月くらいまでの話をなんとなく意識しながら、取り合わせる道具にその時期の話を織り交ぜます。終わったらなんの話かよくわからない…ようなことになってしまいますが…
茶道教室を開いているとはいえ、ほとんど点前を教えることが中心です。しかし稽古は茶事を楽しむための稽古
という前提ではじめています(近年は設備等で難しい面もあります)。
ので先生といえど茶事もやはり自身の経験と教え慣れる経験が必要です。
現在wabunkaというサイトで茶事の体験をする様になり月に5回から6回茶事の一部を来てくれた方に提供しています。
そうすると否が応でも茶事の流れなどは身に付いてきます。
本は手本にはなりますが、その通り行かないのが本番です。
大切なことは本に合わせることではなく、予測しないことが起こった時にどう対応したか。これが自身の経験値になり
茶人としてのキャリアを積んでいくことになります。
茶道教室を始めて15年。ようやくお茶の楽しみの入口が見えてきました。
とても学びがいのある道です。
2021年12月26日
茶事の楽しみ
posted by torianchado at 11:22| Comment(0)
| 日記
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