コロナ前までは世界がまるで一つになってつながっている感覚になっていました。ウイルス感染が日常化し価値観まで変わりつつあります。しかし人の営みは昔からそれほど変わってないと思います。
朝起きて、食事をして仕事をし、夜には風呂に入って眠る。
生きるために、仕事をして食事をする。それだけの単純なことです。
しかし人はそれだけでは生きてはいけません。芸術などの文化的活動があって目には見えないですが確実にある心や気持ちを満たすことも経済と同じくらい大切です。
茶道はいろんな側面を持っていますが行なう内容は人を招いて食事を差し上げてお茶を振る舞うということです。
食事は普段通りの食事を旬の食材を使って差し上げる。その後のデザートが和菓子になります。
忙しい毎日だからこそ食事を差し上げて、お茶を飲みながら日常から離れるお茶が人の『こうだったらいいのに』を満たしてくれるのです。食事、道具の鑑賞は美術館ほどではないにしろ、普通よりもはるかに美しい茶道具を実際に手に取って鑑賞することができます。道具は亭主の気持ちを代弁しますからいい加減なモノではやはりいけない。
そのように紡がれてきた伝統が側にある暮らしこそ茶のある暮らしです。
お茶が良いのは日常の中で感じられる美しさがあるからです。
写真ではわからないです。きれいなものとは違う美しいものの姿。
2022年07月27日
いつものように
posted by torianchado at 10:53| Comment(0)
| 日記
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