2012年02月15日

漢字のルーツA

前回の続きわーい(嬉しい顔)呉音、漢音、唐音以外にも日本に輸入されて独自に変化し使いならされた慣用音がある。

『慣用音』
例えば『立』は元々『リュウ』と読むが日本に輸入され『リツ』、『院』は『エン』が『イン』に変化した。
また、本来、音を示さない部分を発音を表すものと誤ったりした結果、慣用読みになってしまったものがある。
例えば『消耗』は本来『ショウコウ』と読むが『ショウモウ』と読み誤って一般化した目

『訓読み』
漢字が輸入され、その後次第に漢字の持つ意味と日本古来の『ヤマトコトバ』が関連づけられ、慣用として認めらるようになった。
『国字』
元来中国語の文字である漢字を使って日本語を書きあらわそうとする場合、日本語にぴったり当てはまらない漢字もあった。日本人は中国の造字法に慣れてきて、それを真似て新しい字を作った。これが『国字』
『働、裃、樫』などがこれにあたる。

それ以外の特別な読み方。
『熟語訓』と『当て字訓』
『五月雨(さみだれ)』は旧暦の5月に降る雨のことで、あとから『五月雨』と漢字をあてたもの。
『土産(みやげ)』は旅をしたときに持ち帰る、その土地の名産品。
これらは、元々の漢字の意味とは無関係なもので『熟語訓』と呼ばれる。
『可哀相(かわいそう)、合羽(かっぱ)』なども漢字本来の意味と関係ない字の音や読み方だけで当てはめたもの。
これらは『当て字訓』

当て字のなかでも外来語音に漢字の持つ音をそのまま当てはめたものもある。
例えば『缶(かん)』は英語の『CAN』の音に漢字を当てはめたもの目
煙草(タバコ→煙の草)などもそう。

こうして見ると漢字って深いexclamation×2
posted by torianchado at 14:10| Comment(0) | 文学雑事
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