拈華微笑(ねんげみしょう)と読みます。ちょっと長い引用ですが
仏教を開いたお釈迦様にはたくさんの弟子がおられたがその中でも特に優れた能力をもっってお釈迦様の教団を支えた10人を十大弟子という。
釈迦の十大弟子
@シャーリープトラ(智慧第一)般若心経によく出てくる「舎利子」はこの方のこと。
Aマウドガリヤーヤナ(神通第一)通称目連尊者。仏教の中で最高の悟りを開いたものは、6つの超 能力を得るとい子考え。その中の神通力が勝っていた。
Bマハーカーシャパ(頭陀第一)通称摩訶迦葉尊者。頭陀とは衣食住に対する執着を払いのけるため実践する行のこと
Cアルニッダ(天眼第一)通称阿那律。修行をする中で視力を失ったアルニッダは真理を見る智慧の 眼が開かれた。
Dスブーティ(解空第一)通称須菩提。お釈迦様の教えの一つ「空(くう)」をだけよりも理解して いた。
Eプールナ(説法第一)通称富楼那尊者。布教活動を誰よりもよく行った。
Fカーティヤーヤナ(広説第一)教えを誰よりもわかりやすく説くことに長けていた。また辺境の地 への説教をよく行った。
Gウパーリ(持律第一)カースト制度の最下層シュードラ(奴隷)の出身でありながらお釈迦さまに 許され出家。教団の中で戒律に精通していた。
Hラーフラ(密教第一)出家する前のお釈迦様の息子。お釈迦様の作った規律をよく守ったので密教 第一といわれる。
Iアーナンダ(多門第一)通称阿難尊者。お釈迦様の侍者として25年直に教えを聞いていた。
(釈迦の本 学研より)
拈華微笑は「Bの摩訶迦葉」の逸話である。お釈迦様が弟子たちを集めて説法をする。あるとき一輪の花を無言のまま高くかざされた。弟子たちが戸惑う中でこの摩訶迦葉尊者だけが破顔し微笑された。
何か習い事をしていて師弟関係を続けていると言葉や文字では表せない師匠の言わんとすることをくみ取ることが自分を高めるために必要になってくる。まさに花一輪で理解した以心伝心の教えを示した禅語だいえる。
2012年03月16日
拈華微笑
posted by torianchado at 08:34| Comment(0)
| 禅語
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