7月14日に国立能楽堂で師匠の種田道一先生がこの曲を演じられる。あまり上演されることのない曲だと聞いている。曲は平家物語の『木曽の最期』を取材にしている。平家一門を京の都から追い払った朝日将軍こと木曾義仲四天王の一人『今井四郎兼平』が主人公の修羅物。
木曽から来た旅の僧が木曾義仲の跡を弔うために近江の国、矢橋の浦までく来ると、柴舟にのった老人が来たので頼んで乗せてもらう。琵琶湖の名所をたずねながら舟は粟津が原に到着。この場所は木曾義仲が最期の跡。夜は更け僧が念仏を唱えていると甲冑姿の今井四郎兼平が現れ先ほどの老人は自分であると告げ今度は自分を御法の舟で彼岸へ渡して欲しいと頼む。木曾義仲や自分が討ち死した様子を物語るところではなしは終わる。
上手く時間が合えば是非観に行きたい。
2012年06月19日
兼平(かねひら)
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| 能楽雑事
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