達磨大師から始まる中国禅宗はその法を嗣ぐ六祖慧能禅師の時に一気に世に知られることになった。この六祖が貧しい薪売りの時に町の中で聞こえてきたお経のことばがこの『応無所住、而生其心 おうむしょじゅう にしょうごしん』これを聞いて薪売りの少年は悟りを得た。六祖慧能禅師に関してはまだまだエピソードがあるのでまた紹介する。
この禅語の意味は、見るもの聞くもの、四方八方へ、心は動きたいように動きながら、しかもどこへも、とどまらないことが大切である。いかなることに遭遇しても、臨機応変、自在のはたらきができ、とらわれることのない心を養うことが大切という意味。
自転車を運転していてあらゆる方向に気を配り走行していて、ふと何かに気を取られ、とらわれてしまうことがあれば必ず事故を起こしてしまう。そんなとらわれない心を目指す修行を茶道のなかでも見つけたいものである。
禅語の味わい方 西部文浄著 参照
2012年09月27日
応無所住、而生其心 おうむしょじゅう にしょうごしん
posted by torianchado at 16:58| Comment(0)
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