先日新聞の社説に『駄目なことの一切を時代のせいにするな…』という詩を見ました。気になって調べてみたら茨木のり子さんという詩人の方の詩でした。早速ネットで本を購入して題『自分の感受性くらい』という詩に目を通しました。
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにするな みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを 友人のせいにするな しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを 暮らしのせいにするな そもそもがひよわな志にすぎなかった
無駄なことの一切を 時代のせいにするな わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ
と少々乱暴にもとれる鋭い言葉で締めくくってある。
マニュアル化という言葉が出来て久しいですが、〜のやり方というものに頼らないと何事もなす事が難しい時代に生きていると思います。国や行政に次々改革やメスが入り今まで当たり前だと思っていた事が実は違ったとか何が答えなのかという事も自分で探さないといけなくなってきました。自分の生き方を他人に委ねて良いのだろうか?そうではないと思います。一度きりの人生を組織の中にいようがいまいが他人に誇ることなく貫かないといけないと思います。自分たちの学生時代や新入社員時代があまりに会社任せで自主性がなかったのだと反省しています。今はお茶のある生き方というのに出会えて充実した毎日ですが、さきの詩にあるように『自分の感受性くらい自分で守れ』と喝を入れられ気が引き締まりました。
2013年08月23日
自分の感受性
posted by torianchado at 17:32| Comment(0)
| 日記
この記事へのコメント
コメントを書く