2014年05月27日

風炉の点前

5月の新緑爽やかな季節、お点前は炉から風炉に変わります。炉のお点前は冬を意識して暖かく感じられるのが大切だと思います。雪国へ旅行へ行ったときの窓から見える雪景色を暖かい部屋から愛でるようなそんな寒さの中の暖かさが楽しいです。風炉になるとやはり夏に向かっていくので爽やかな新緑の風、朝夜の心地よい肌寒さと少し日が長くなった夕暮れなどが楽しいと思います。盛夏は水打ち、時折吹いてくる涼風。利休七則にある『夏は涼しく、冬はあたたかに』は端的に心地よく過ごす極意を教えてくれます。流れる季節の中でお茶をいただく時間は『自分がここに居る』自分を省みて取り戻す時間です。お茶という習い事のいいところは沢山有ります。自分としては、日常色々なコトやモノに所属しながら生活していることを取り除いた自分のままで居られる時間を持てるところが好きです。そして何に属しているか、どこの誰かは問題ではなく『自分が確かに居る』を感じることができると思います。自身を省みることに少しでも時間が取れれば自信につながってきます。他に人生を委ねてしまうと自信もなかなか持つのが難しくなります。他は他であって自分ではないからです。自分より素晴らしい他に属しているととても安心した気持ちになりますが自分ではないので自ら輝きにくくなります。それくらい自省するのは容易でないと思います。だからこそ移り行く季節の中で立ち止まって自分を省みる時間が大切です。自然のなかの一部である自分を他人と共有する喜びもまた楽しいひとときだと思います。
posted by torianchado at 10:47| Comment(0) | 日記
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