2023年01月31日

感動するお茶を

茶書南方録の中に『叶うは良し 叶いたがるは悪し』ということが書かれています。
お互いの想いが交錯して同じお茶に向かって一座建立することは良いのですが、
作為的に仕組んでみたり気を衒うことで相手を感心させたりすることはお茶の本意ではないという教えです。

何か目新しいことをしたり、人が驚くようなコラボレーションをすれば自分も『すごいなぁ!』と感心をします。
でも感動するほどがどうかはまた別問題です。

感心されることはそれを計るモノサシがあります。成績だったり、業績だったり。
茶道教室だったら、お弟子さんがたくさんとか、いい道具をたくさん持ってるかとか、有名な先生に習っているとか。
でもそれは自分が本当に自分と向き合って何かをしていれば、助けにはなりますが、感動を呼ぶものにはならないです。

感動は自分も本当にお茶が好きで、やり続けていて感動を共にできる仲間と共有するものだと思います。
言葉では表現できないです。

まだまだ全然至らな過ぎますが、こういうお茶を目指します。





posted by torianchado at 13:59| Comment(0) | 日記

2023年01月17日

新年おめでとうございます。

去年から怒涛の毎日を過ごしてきましたが未だ終わる気配がありません。

今年はどんな年になるのかと落ち着いて考える時間もなかなか撮れませんでしたが、
とにかく質を落とさないように心がけていきたいです。

出逢う人、モノ全てに感謝の気持ちを忘れずに一年過ごしていきたく思います。

本年もどうぞよろしくお願いします。

posted by torianchado at 17:37| Comment(0) | 日記

2022年12月13日

サステナブル

今日は家内の持っている雛人形のリメイクに浅草橋の人形の久月さんに来ています。
子供の頃妹がいたので七段飾りの雛人形が家にありました。母がいつも2月の末になると
雛人形を出してそれを手伝っていたのが思い出されます。
妹が大学へ行って実家を離れる頃にはもう出してなかったと思いますがどうなってることやら…
ものを大切にする風潮が流行っていて、使われてこなかったものにも再び目が向けられるようになったり、金継ぎが人気になったり新たにつくって古いものを捨てることが少なくなったのはとてもいいことです。
お茶で言うと、400年以上前にできた作法という無形の伝統として今も受け継がれているのがそれにあたります。

また時代が変わって世間の関心が別のことに移ってもお茶はお茶のままで表面の膜を変えながら
あり続けるのでしょう。
命のある間にお茶に出会えてお茶の流れの中に身を置ける幸せを感じます。
posted by torianchado at 10:44| Comment(0) | 日記

2022年12月06日

お茶を日常にも

茶道をみちしるべに人生を歩んで来て、気づかされたこと、教えられたことが沢山あります。
先日、地元に帰ったお弟子さんから嬉しい連絡がありました。

資格のために勉強中でレポートでお茶から学んだことを書いたとのことで、その後無事に合格したとのことでした。
お茶から学んだことが大いに役に立ったとのこと。
実際先生をしていてまずはお点前の型、そして知識、さらにお茶の目指す道先をまんべんなく
伝えますが、どれくらい伝わっているかは実際のところわかっていません。
なのでこのように連絡をもらえるのはとても嬉しいこと。

お茶から学べることは沢山あります。それをどう汲み取って活かせるかは
その人の努力の賜物です。

お茶をどんどん学ぶ人が増えたらこれほど嬉しいことはないです。

posted by torianchado at 17:51| Comment(1) | 日記

2022年11月24日

お茶から学ぶ



先日吉川英治記念館に行った時に
吉川先生が大切にされていた言葉に触れました。
『我以外皆師』
自分の周りの全てのことから学ぶことができる
この心構えはとても大切ですね。

自分はこれでいいのだと思ってしまうと学ぶことを忘れがちです。

茶道を教えていてもよく感じるのです。
良いのは茶道の教えで自分が良くできるからではないと。
敬愛する杉浦重剛先生もそのように常々言われていたようです。

生き方も考えも十人十色、どの考えが自分に合ってるのかを選択する。自分は茶道の生き方を選びました。

お茶が教えてくれたというよりお茶に触れて自分で考えて気づいたり感じたりしてるのです。

教えは人を正しくしてくれます。
あとはそれを信じきるだけです。
posted by torianchado at 17:20| Comment(0) | 日記