2012年06月10日

6月10日点心で茶事前編

あ今日は社中の稽古茶事わーい(嬉しい顔)6月に入りずいぶん蒸し暑くなった。今回はカジュアルな茶事でみんなで勉強。亭主は希望があり宇都宮さんに目前日亭主方の何人かで下ごしらえ。みんなで仲良く準備に263.JPG264.JPGわーい(嬉しい顔)普段稽古しているのはお茶事の割り稽古。お茶事は実力だめしのようなもの。お茶は準備もかなりたくさんあり前日に済ませられることは、できるだけ済ませておくほうが当日スムースに行く。実際に客前に出てお点前するのは氷山の一角。といいつつも前日の準備は楽しいもの。
余談だけど、修行時代に花を管理する仕事が3年目くらいに回ってきて中でも一番大変なのが夏。夏の花は木槿がメインで近所の木槿の咲いている家へ事前にお菓子を持って挨拶に伺い7月になると毎朝木槿採りが始まる。大体10月の半ばまで続き8月になると今度は芙蓉の花が追加になる。花も事前に枝ぶりや花の向きなどを事前にチェックしておき使えそうな日を予測して取りに行く。木槿、芙蓉両方一日花でその日のうちにしぼんでしまうので、朝日が上がる前にとらないとすぐに萎れてしまう。毎朝4時に
とりに出て4時半頃には帰ってこないといけない。そんなことが習慣づいているのか、いまだ花の準備をするときは朝早く目が覚めてしまう。
当日10時前にお客の4名が到着し裏方は一気に戦闘モードにカチンコ
点心の盛り付けが順々に仕上がっている。
266.JPG265.JPG亭主方はチームワークが命。みんなが互いの手の足りないところに気配りして入り全体がスムースな流れを作る。
お客さんが待合に入ったところでくみ出しを出して半東が挨拶。半東は表舞台と裏方を結ぶ重要な役割。このポジションがお茶事の流れを作る要パンチ今回はかやこさんにお願い。


点心は完成わーい(嬉しい顔)挨拶が終わったところで料理を運び出し。

後篇に続く手(チョキ)
posted by torianchado at 16:50| Comment(0) | 稽古

2012年04月22日

今日の稽古

土曜日の炉の稽古は今日が最後。ゴールデンウィークも近づいてきた。もうすぐさわやかな風炉の稽古に切り替わる。気分はもう薫風の五月。

床の間には兜飾りを先日の子供教室の時にみんなで飾ったわーい(嬉しい顔)
007.JPG
京都修行時代この時期になるとヒノキでできた「大将さん」とみんなが呼んでいた兜を倉庫へ行って箱からだし、ちまきや柏餅の飾りをお供えした。節句のころになると室町時代から続く宮中出入りの
御菓子司「川端道喜」の水仙ちまきを早朝の掃除が終わり仮眠をとってから朝食をいただき着物に着替えたら車で「川端道喜」まで引き取りに行く。この菓子屋にはあと初釜の時期に「御菱瓣葩」(おんひしはなびらと読み一般的に言われる花びら餅の本当の名前)を取りに行くのだが徹夜で作るらしく朝訪ねても店の人が仮眠していて出てこなくて30分ほど待たされることもざらにある。毎朝宗匠がお茶を飲まれる時間に間に合わないこともある。見習い1年目のころはヒヤヒヤしながら店が開くのを祈るばかりだった。
東京に来て今の家に住んでから1年目は京都でやっていた行事を真似していろいろやってみた。
兜をかざる以外には、軒菖蒲、菖蒲風呂など後は粽を食べたり柏餅を食べたりした。
軒菖蒲は菖蒲自体に強い香りがありこれを家の玄関の軒においておくと外から入ってくる邪気を払えるというところから。今の五月は旧暦では梅雨の時期にあたり、湿気で病気になる人も多かったのであろう。菖蒲風呂も同じ意味合いのこと。


今日のお菓子は「ちもとさん」の「はなあやめ」
005.JPG
紫の練りきりで黄身餡包んであやめの花に似せてある。
ところで「いずれがあやめかきつばた」といわれるがその区別はご存じだろうか?
あやめの仲間は世界で200種類もある。見分けるのは花の基の部分の違いを見ること。
花菖蒲は「黄色」カキツバタは「白」あやめは「網目状の模様」になっている。

昔から日本人の好きな花で能の名曲「杜若(かきつばた)」もこの花を題材にしている。
花は人の心を豊かにしてくれる美しい植物。今桜が散り家の近くでは「アメリカハナミズキ」が花を咲かせ始めている。世界中の民族の中で日本人ほど花を愛でる人種はないのではと思う。
茶席に入れる茶花も外で見るあの心を奪われるような美しい花にどれだけ近い表現を花にしてもらうかがいい茶花を入れる条件だと思う。
posted by torianchado at 00:08| Comment(0) | 稽古

2012年04月06日

花見団子の色は?

先日の子供クラスの稽古は日本の色のについて勉強わーい(嬉しい顔)「黄土色」「水色」「桃色」「朱色」「橙色」など色鉛筆にあるような色から「鶯色」「浅黄色」「菫色」「藤色」「若草色」など日本らしい自然の色を表現した色まで普段使うことが少なくなった色も勉強。教えつつ、こちらも勉強るんるん
そして今日のお菓子は4月で桜も咲いてきたのでこの時期の定番「花見団子」
006.JPG
ここで彼女たちから、するどい質問ががく〜(落胆した顔)「花見団子の色はどうしてピンク、白、緑?」

確かになぜだろうと自分も疑問に思い稽古の前の日にいろいろ調べていた。
いくつか説があるが「ピンクもしくは赤」は桜または桃の花の色をあらわし春のイメージわーい(嬉しい顔)「白」は春先の霞の空模様または冬の名残りの雪雪「緑」は夏の予兆草木の色もしくは桜の葉の色をあらわしている晴れおまけで秋が季節として出ていないので「あきない」らしい目諸説様々である。006.JPG理屈はともかくとしてやはりこの季節の代表的なみんなに愛されているお菓子であることは間違いない。
posted by torianchado at 08:21| Comment(0) | 稽古

2012年04月05日

4月4日子供茶道クラス

「子供がお茶の稽古をしたいのですが・・・」との依頼を受けて始まった子供クラスも気付けば三年目に入った。稽古の流れはこんな感じ。ます真行草のご挨拶。百人一首、論語の素読、歳時記をしっかり勉強してノートを作ってもらっている、そのあとに点前の稽古をし、お菓子と抹茶をいただく。

今日の稽古で小学校4年生の女子のコメントに嬉しくなった。「日本の四季って本当に二十四節季のように本当にながれているんだよね。雨水のときには雨が降っていたし、啓蟄には虫が地面をはっていたのをみたんだ。」「先生花見団子の色は何をあらわしているの?色の順番ってあるの?」

季節感をしっかり意識して生きる。日本の四季を愛する心がめばえる。
季節を感じるこころに年齢はない。むしろ強い感受性でうけとめているようだ。
今日子供クラスの成長をみて目頭があつくなった。
自分の生まれた国をよく理解して大好きになってほしい。

そして気づけば小さい社中どうしながらお互いに後片付けを手伝ったりしている。
茶道で学ぶものは点前作法だけではない。和の心をもってお互いが仲よく暮らしてゆけるように。。

子供は日本の未来であり宝です。今種をまいているのだと思うとうれしくてたまらない。by宗愛
posted by torianchado at 00:46| Comment(0) | 稽古

2012年03月19日

今日の稽古

3月二回めの稽古。昨日よりは少し暖かい晴れ

003.JPG
今週で釣り釜ともお別れもうやだ〜(悲しい顔)
来週からは透木釜が登場パンチ去年手に入れて先日のママさんプチ茶会の時にデビュー右斜め上

009.JPG
家の近くの花屋さんの店先できれいな木蓮を発見目まだ開店してない店内に人影がexclamation×2見えたので無理にあけてもらい一枝手に入れられた。一目ぼれで衝動買い。そしてさっそく庭の加茂本阿弥椿とともに花入れに入れてみたわーい(嬉しい顔)

004.JPG
お菓子は近所の「一幸庵かしこ」さんの草餅。お彼岸の忙しい中快く作ってくれてありがたい。
ヨモギの香りが印象的。
posted by torianchado at 00:49| Comment(0) | 稽古