2020年08月18日

色紙点

8月は毎年茶箱を中心に稽古をしています。何故8月に茶箱を稽古するのですかとよく聞かれるが、昔習っいた先生のところでもいまの師匠のところでもやはり茶箱の稽古をすることが多いのです。

自分が教えていて気づいたのは炭の量も少なくして少しでも部屋の温度を上げないようにする効果もあると思います。とにかく赤い火の色が見えるだけでも暑く感じてしまうので、茶箱で稽古をしています。

最初に作られた四つの点前『月、花、雪、卯の花』の点前、淡々斎の和敬点、色紙点という点前があります。
色紙点は円能斎所有の御所籠という竹で編んだ籠を使うために考案された点前だとききます。先代の家元の大切な道具の一つだったのでしょう。

点前はなかなか複雑で覚えるのも教えるのも大変なのですが毎年少しずつ点前に納得がする部分も増えてきました。
こうして覚えたことが増えていくのが稽古の楽しみの一つです。

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2020年08月16日

昔のまま

数十年前に歩いた道を歩いてみる。道がつけ変わっていたり建物が変わっていたりする。頭の中で田園風景が残っていると想像していた場所も昔の面影もなく、新しい時間がそこには始まっていた。
住んでいた人も変わりいつのまにか周りに知らない人ばかりになっている。
また、昔の記憶のまま同じ道を歩いているとこんなに遠かっただろうかと驚くこともある。またもう終わりだったかなと子供のころ見えていた景色と今では視線が違っていたことにも驚かされる。

自分も含めて形はどんどん変わっていく自分のままで。
その中にあって変わっていないこと。
お茶で生きていること。

初めてお茶の先生のお宅にお邪魔して、お点前を覚え、初釜に参加し着物を買いどんどんお茶が楽しくなったこと、茶道専門学校へ見学へ行った時のこと。水屋で勉強させてもらったこと。たくさんのことを体験させてもらい尚探求する気持ちは変わらない。
本当にやりたいことを見つけたら幸せに生きられるのだと実感している。

大切なことは変わらないお茶が好きだという気持ちだけ。
posted by torianchado at 18:02| Comment(0) | 日記

2020年08月11日

迦葉尊者の微笑み

8月になり今日も盛夏の猛暑です。
滋賀県草津市にある水生植物公園みずの森
https://www.seibu-la.co.jp/mizunomori/
にいくと大きな蓮池があり、見事な花を愛でることができます。

今日はお弟子さんの夕馨さんの稽古でした。
濃茶は先日袋師の坪内さんに仕立てていただいた仕覆に入った茶入を使いました。

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夏になるとかけたくなる掛軸はこちらです。
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お釈迦さまの無言の説法でかかげられた、花をみて迦葉尊者が笑みを浮かべたとう逸話のお話です。

何を感じ取ったのかはもちろん本人同士にしかわかりません。
しかし目に見えなくても明らかにわかることもあります。
いつも心をブラッシュアップしておけば見えなくても感じることができます。
目で見るだけでなく、触れて、味わって、聞いて、香りを感じ
もっと心の奥の奥のそのまた奥にある自分らしい感性が
喜ぶことをたくさん見つけていきたいですね。

深く知れば自然と微笑みも出てきます。




posted by torianchado at 16:37| Comment(0) | 日記

2020年08月08日

夏の灰つくり

長い梅雨が明けてようやく夏が始まりましたが、暦の上では昨日が立秋で今日から秋の始まりというなんとも不思議な今年の夏。そういえば太陰暦では12月に立春が来ることもあったそうなので、昔の人ならさほど驚かないことかもしれません。

昨日から炉の灰を天日干しし始めました。
去年の今頃、灰を一番細かい篩でふるってゴミや炭のを取り除いたので灰はシルクの布に触れているような柔らかい手触り。
人によって灰の手入れの仕方は違いますが、先ずはふるってから少し干して涼しいところに保管しておきます。
毎年繰り返していると黄色がかった色へ少しずつ変化していきます。
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さて湿し灰ですが、自分はしばらく水につけてアク抜きをする様にしています。
炭手前で灰を撒く時に匙からうまく滑り落ちてくれるように灰がサラサラの状態の方が具合がいいように思うからです。
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後は水屋修行時代に毎年行なっていたように、京番茶と丁子を薬缶に入れて少し煮詰めたものを
灰にかけ熱々のうちに手で灰になじませ、しばらくしたら天日で乾かして乾いてきたらまたかける。
そして半乾きからもう少し乾いてくるくらいを見計って荒目の篩で手で潰すようにふるっていきます。
目を通った灰は目の大きさくらいになって出てきます。

出来上がったら、そのまま甕に入れ乾かないように蓋をして日陰に置いておきます。

灰作りは夏の一番暑いとき大体行なっています。
夏の間は家元の行事も直門稽古も休みで時間が取れるからこの時期にしていました…
7月は精中円能無限忌があったり、八坂神社の献茶式があったり忙しく、9月も献茶式や直門稽古が再開してしまうので8月に灰作りをしていました。


思い返せば忙しい毎日だった。懐かしい夏の思い出です。
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posted by torianchado at 16:00| Comment(0) | 日記

2020年08月05日

仕覆

お茶の道具の中で仕覆は脇役です。しかしその裂地の文様の種類の多さに惹かれて沢山文様の本を買って勉強しました。裏千家学園在学中にお世話になった佐々木先生に鈴木時代裂研究所http://sjk-kyoto.com/kobukusa_meibutugire_katuragigire/へ連れて行ってもらい、裂地の織り方、種類なども教えていただきました。
数ヶ月、前盟友の星霜軒、松浦先生から縫師の坪内さんを紹介してもらいました。
稽古で長く使っていた仕覆が破れてしまい困っていたところ快く引き受けてもらいました。

一昨日仕覆が仕上がったと連絡を受け、無事に我が家へ。

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こちらの龍紋牡丹唐草緞子はうちで一番古い茶入に^ ^


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最近手に入れた小鹿田焼の茶入に。亀甲花鳥紋金襴 

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これから活躍してもらいます。稽古日まで水屋の棚で待機

素晴らしい出逢いに感謝です。
posted by torianchado at 08:43| Comment(0) | 日記