2021年12月07日

意志を継ぐものとして

積み重ねてきた年月は共に歩む人やモノ、何よりも自分自身に確実に重なり厚みを増して筆舌に尽くしがたいカタチとなって静かに露わになる時に現れる。敬愛する茶道の大先輩の会に出向きその真骨頂を見せていただいた。
道具はきれいで良いものがいい、しかし作家の名前や宗匠のお認めになったものだけでなくやはり一つ一つにストーリーズがあるのが良い。動画に込められた時、物語を聞くほど楽しいことはない。
ベテランの方々の中に何故自分が声をかけていただいたのか?まるで公案を投げかけられたよう。
答えは心のずっと奥の方でわかっている。軽々しく口に出せることではない。自分の中で卵を育てるようにその受け取った意志を継いでいくものとして、前に進むだけ。
理由やキャッチフレーズは必要ない。
ただやるだけだから。
posted by torianchado at 00:56| Comment(0) | 日記

2021年11月25日

冬の枝に光るもの

いつも『わび』についてじっくり考えています。侘しい冷え枯れた心持ちは武野紹鴎の境地、千利休の境地は全てが雪に埋もれて一面無の世界に見えるその下には新しい躍動する生きる力が懸命に生命を燃やして次の春を待っているのです。お茶を嗜みその道の生き方に沿っていくことは、懸命に生きるためのお茶が示してくれる一つの生き方を選んだということです。
お茶を嗜み深めていけばいくほど人生に味が出てきて
限られた一生をより有意義に過ごすことができます。
何故、何のために生きているのだろうと思ったとき、幸せになるために生きていることに気づくと
周りにいる人、過去に携わってきた人全ての存在に感謝の気持ちが溢れてきます。
そして何よりも自分が生きていることの尊さと素晴らしさ、有難さにふと目覚めてくるのです。
その中から互いに生かされて毎日を精一杯過ごす大切さも味わっていけるようになります。
始めてもすぐに辞めずにしばらく続けて行くと蕾が膨らむようにだんだん身についてやがてある時急に花咲くタイミングがきます。
お茶にはそんな気づきが沢山あります。
最高の人生哲学です。
posted by torianchado at 21:23| Comment(0) | 日記

2021年11月16日

東京都立庭園親子茶道体験

先週の土曜日、東京都立庭園美術館の茶室『光華』において美術館主催の親子茶道体験のお手伝いをしました。
合計20名の方が参加され秋晴れの有意義な1日となりました。
親からはいつまでも教えてもらうことばかりです。この年になっても未だ母親に相談したらすることもあります。
しかし今回の企画は、子供さんたちが自分の目でみたものを自分の口から口で伝え、
自分で点てたお茶をご家族の方に差し上げて、心を感じ取ってもらう。
そのような内容でした。

まさに『教外別伝 不立文字』
心に伝えて、目に伝える

そんな一日でした。

posted by torianchado at 09:54| Comment(0) | 日記

2021年11月14日

茶会はライブ

お茶会の楽しみは何と言っても当日亭主が準備したさまざまな趣向や直接聞くお話です。
その息づかいが伝わると心の中にさざなみが立ち震わせ感動を生み出します。
写真やOA機器がない時代は茶会を忘れないように手書きで残しました。それが茶会記です。
しかしどれだけ技術を駆使してもリアルに体験した感動に勝ることはありません。
昨日、一昨日と茶事と茶会を久しぶりに行いました。
茶事はwabunkaというサイトからお茶の好きな方が茶事の要素を残しながら楽しめるように工夫しました。
最近はお茶への関心が高く新しく習い事として始められる方も増えてきていと感じます。
その一方で先生がコロナで教室を閉めてしまったかたもたくさんおられます。
稽古は茶事を楽しむための割稽古です。
緊急事態宣言が解除された後、お茶を楽しむ方が稽古をしていく中で
茶事の楽しみに触れることができるそんな教室を目指しています。
posted by torianchado at 11:20| Comment(0) | 日記

2021年11月12日

茶道を再開すること

東京に来て初めの頃は茶道の道を諦めて働いていました。仕事も忙しく、知り合いもいない場所で自分の立ち位置もはっきりしませんでした。しかし忙しい状況は特に変わることなくいつまでも続いていました。落ち着いたら茶道を再開しようとずっと思っていま下書きいつまでも落ち着くことはなく時間が過ぎて焦りだけが胸の中にで日に日に大きくなっていきました。物事は目標を立て、いつまでに達成すると心を定めないとそのまま何もせずに終わってしまうことが多いです。茶道を再開した時も感じたことですが、思い切って再開してみるとなんとかなるものです。気がつくと色んなことを抱えていて、実はそれがやめてしまっていいことだったりします。それよりも茶道を続けることの方が心にも身体にもとても良い影響を及ぼしてくれます。
お茶の目的はやはり茶事です。数年前まで稽古中心で教室で教えていました。
今は茶事のために稽古すると意識を変えて教えています。茶事を体験できるように自分を磨き続けることもお弟子さんたちに対しての先生の責任です。先生が一歩踏み出さないとお弟子さんたちはいつまでも初心者に甘んじて成長できないのです。環境のせいにしていては何も始まりません。どんなところでもやる人はやります。
自分の技量不足を周りのことのせいにせずただ道を歩んでいくところに本当に人としての成長があるのです。

昔師匠に言われた言葉『他を見ず己の茶に励め』
ようやくそのスタートラインに立ちました。

とうりあん茶道教室はそんな人間が教えています^_^


posted by torianchado at 09:24| Comment(0) | 日記