2020年09月04日

習慣の違いから理解できること

お茶のお点前をする目的はなんでしょう?
答えはシンプルで美味しいお茶を点ててベストなタイミングでそれを差し上げることですね。
ではベストなタイミングとはどこタイミングを指すのか?
細かくは言えばお菓子を食べたお客様が懐紙を片付け、更に口の中にまだお菓子の甘みが残っている時にお茶を差し上げる。
口の中で甘味と苦味が交わり絶妙なバランスを作り出します。
この感覚は世界共通の感覚だと思っていましたがどうやらそうでもないようです。


昨日はニュージーランド在住でワナカでペンションを経営されている佐々木さんとオンライン稽古。普段は和食の料理教室も開かれている佐々木さんから面白い話を聞きました。

彼女の話によるとニュージーランドの現地の方に和食をお出ししたときに何故か白米を残す方が多かったため、New Zealanderに聞いてみたところ1つの皿にのった料理を食べてから次の料理に手をつけることが習慣的に身についているとのこと。
ですから煮付けや炊き合わせなどの味の濃いものを食べた後に味のない白米を食べるのは味気なく感じてしまうとこのこと。

日本では料理と白米を交互に食べて口の中で味をMIXして食べる感覚が一般的に思われます。抹茶をいただくときお菓子の甘みが口の中にかすかに残ったタイミングで喫するのはとても日本人的な感覚なのだの改めて認識しました。

まだまだ暑い日が続きますが朝晩の風がいくばくか涼しくなりました。
月の綺麗な季節、野分の後秋の到来が楽しみです。


posted by torianchado at 12:21| Comment(0) | 日記

2020年09月01日

桐生 香雲堂 

もうすぐ9月の声が聞こえてきますがまだまだ猛暑日が続きます。
昨日は息子の社会のフィールドワークの一環で世界遺産群馬県の『富岡製糸場』へ出かけました。

同じ群馬県桐生市にお世話になっている和菓子屋さん『香雲堂』へお邪魔しました。
インスタグラムの投稿でお菓子のセンスを気に入り現在時々稽古で使わせていただいております。

東京から車で約2時間半、お店は街中から少し離れた静かなところにありました。
店主の小泉さん自ら商品の話、素材の話を丁寧に説明していただきました。


0D73B3BB-846E-4882-A55F-B2E69719EF2C.jpeg

薄紫色のレモン羹を試食させてもらい、そのどこか南国の花の色を思い出させるような不思議な色合いとゼリーを食べているような爽やかな食感にとても感激しました。
0E29EACD-462E-48BF-871E-00A46770458A.jpeg

京都で修行された話、大学時代の話と懐かしい話に花が咲きましたが、何よりも和菓子が心からお好きだと言う気持ちが伝わりました。

店内にはお茶室もあり、次に訪ねたときはぜひ中で一服いただいです。








posted by torianchado at 09:31| Comment(0) | 日記

2020年08月20日

子供クラス 体験

教室を始めて14年ほど経ちます。お仕事の都合や家庭の都合でなかなか続けてもらうのは難しい時もありますが10年以上変わらず続けてくれる生徒さんもたくさんいて、知り合ってから流れてきた時間の長さに驚かされることもあります。
今日は朝から小さな生徒さんたちが体験に来てくれました。

もともとお母さんが稽古に通ってくれていたのですが、家庭の事情で一時中断していました。しかしお盆と年の暮れには必ず時間を作って挨拶に来てくれています。
家庭と仕事を両立しながらの毎日で大変だと思うのですが、そんな彼女も少し余裕ができてきたのか今回は、3人のお子さんを連れて教室に訪ねてきてくれました。

18469634-1E64-41B5-9AEC-35F3B1AB0193.jpeg

2ACB9DF6-8663-4F70-8419-DF7DFA8F083C.jpeg

60CDF8CF-2ABE-4272-BCE9-D226A52C6A10.jpeg

1時間ほどの体験の後元気に帰って行きました。毎年会うたびに成長していく3人を見送ると懐かしい気持ちになりました。
その日の夜お母さんからお礼のメールが届きました。

『子供達には記憶に残る時間だったようで、息子は日記に書いていて、娘は袱紗のさばきかたを折り紙で復習して、もう1人の娘はオヤツにお茶たてて欲しいとねだってきましたにこにこまた、したい!と3人とも次回を楽しみにしているので、またご指導いただけたら嬉しいです。
息子にはお兄さん達がお点前しているのが、とてもかっこよくうつったようです。皆様のお稽古拝見できたのも幸いでした。
本当に有難うございました!
先生、社中の皆さまにも宜しくお伝えください』

毎日不安になるニュースが絶えないですが未来は確実に次の世代に受け継がれていくものですね。


posted by torianchado at 22:38| Comment(0) | 日記

2020年08月18日

色紙点

8月は毎年茶箱を中心に稽古をしています。何故8月に茶箱を稽古するのですかとよく聞かれるが、昔習っいた先生のところでもいまの師匠のところでもやはり茶箱の稽古をすることが多いのです。

自分が教えていて気づいたのは炭の量も少なくして少しでも部屋の温度を上げないようにする効果もあると思います。とにかく赤い火の色が見えるだけでも暑く感じてしまうので、茶箱で稽古をしています。

最初に作られた四つの点前『月、花、雪、卯の花』の点前、淡々斎の和敬点、色紙点という点前があります。
色紙点は円能斎所有の御所籠という竹で編んだ籠を使うために考案された点前だとききます。先代の家元の大切な道具の一つだったのでしょう。

点前はなかなか複雑で覚えるのも教えるのも大変なのですが毎年少しずつ点前に納得がする部分も増えてきました。
こうして覚えたことが増えていくのが稽古の楽しみの一つです。

6683A6EB-3A75-499E-8D44-201AB5271C2A.jpeg




posted by torianchado at 08:08| Comment(0) | 日記

2020年08月16日

昔のまま

数十年前に歩いた道を歩いてみる。道がつけ変わっていたり建物が変わっていたりする。頭の中で田園風景が残っていると想像していた場所も昔の面影もなく、新しい時間がそこには始まっていた。
住んでいた人も変わりいつのまにか周りに知らない人ばかりになっている。
また、昔の記憶のまま同じ道を歩いているとこんなに遠かっただろうかと驚くこともある。またもう終わりだったかなと子供のころ見えていた景色と今では視線が違っていたことにも驚かされる。

自分も含めて形はどんどん変わっていく自分のままで。
その中にあって変わっていないこと。
お茶で生きていること。

初めてお茶の先生のお宅にお邪魔して、お点前を覚え、初釜に参加し着物を買いどんどんお茶が楽しくなったこと、茶道専門学校へ見学へ行った時のこと。水屋で勉強させてもらったこと。たくさんのことを体験させてもらい尚探求する気持ちは変わらない。
本当にやりたいことを見つけたら幸せに生きられるのだと実感している。

大切なことは変わらないお茶が好きだという気持ちだけ。
posted by torianchado at 18:02| Comment(0) | 日記